強姦・強制性交事件に強い弁護士

強姦未遂と既遂、刑罰の違いは?

このページでは、強姦罪の法定刑、着手時期、既遂時期及び強姦既遂と強姦未遂の刑罰の違いについて解説しています。

※2017年7月13日の改正刑法施行前の情報です。

強姦罪とは

法定刑3年以上の有期懲役
着手時期手段としての暴行又は脅迫を開始した時点(13歳未満の女子に対する強姦の場合は、姦淫行為を開始した時点)
既遂時期既遂時期 姦淫行為を行った時点
成立要件暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した(又は、13歳未満の女子を姦淫した)

強姦既遂と強姦未遂の法定刑

強姦罪の既遂の法定刑は、3年以上の有期懲役です。有期懲役とは、1月以上20年以下の懲役を言います。

強姦罪は未遂の場合も成立します。強姦未遂とは、強姦の着手(手段としての暴行又は脅迫を開始した)は行ったが、既遂(姦淫行為を行った)に達しなかった場合を言います。

未遂罪の場合は、「その刑を軽減することができる」と、法律上裁量的に刑を減軽できる旨が定められています。法律上の減軽の方法は、懲役刑の長期及び短期を2分の1に減じる方法で行われます。

このように、強姦未遂の刑は、強姦既遂の場合と比べて、刑の長期及び短期が半分になる場合があります。既遂と未遂とでは、刑の重さに非常な違いが出ることになるのです。

強姦罪はいつ既遂になるか

では、強姦罪はいつまでが未遂であり、いつから既遂になるのでしょうか。

強姦の未遂と既遂とを分けるのは、性器を挿入したかどうかです。性器を一部挿入しただけでも、既遂となります。一部でも挿入しさえすれば、射精しなくても既遂になります。

もっとも、男性器が女性器に接触しただけでは、挿入とはなりません。

なお、女性に対して暴行または脅迫を行なっていない段階では、強姦罪の実行に着手すらしていないので、強姦未遂にもなりません

強姦既遂・強姦未遂に執行猶予はつけられるか

では、強姦既遂・未遂それぞれの場合に、執行猶予はつけられるでしょうか(ここでは、1度目の執行猶予を想定します)。

執行猶予をつけるためには、言い渡す刑が、3年以下の懲役・禁錮または50万円以下の罰金である必要があります。

ここで強姦罪の法定刑は、3年以上20年以下の懲役です。つまり、強姦既遂のケースで執行猶予をつけてもらうには、懲役の刑期を最も軽い3年間にしてもらう必要があります。

未遂等の減軽事由がない限り、かなりハードルが高いといえるでしょう。


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