強姦罪(刑法177条)とは
強姦罪とは、暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫、または、13歳未満の女子を姦淫することを内容とする犯罪である。

1.強姦罪の加害者
定義上、強姦罪の被害者は常に女性ですが、加害者は必ずしも男性に限りません女性が男性と共謀して被害者を押さえつけたり、女性が別の女性を強姦するよう男性に依頼した場合は、女性にも強姦罪の共同正犯、強姦罪の教唆犯が成立します。
姦淫行為は男性しか出来ない行為であり、女性は強姦の実行行為である姦淫を行うことはできないが、共犯にはなり得るからです。

2.強姦罪の被害者
日本では強姦罪の被害者は女性に限定されている。男性の性的自由を侵害しても、強姦罪は適用されない。どんな場合であれ強制わいせつ罪が適用される。これは相手の男性が13歳未満であっても同様である。

3.強姦罪の行為
(1)暴行・脅迫
強姦罪の成立には手段としての暴行又は脅迫の存在が必要です。 判例は、強姦罪の暴行・脅迫について「相手方の反抗を著しく困難にする程度のものであれば足りる」としています。
一方、相手方が13歳未満の女子の場合は、脅迫・暴行がなく、または同意があったとしても強姦罪が成立します。これは、判断能力の未熟な青少年を法的に保護する趣旨です。
ただし、相手が13歳以上だと思い込み、または18歳以上だと虚偽の申告をされ、同意の上で性交した場合は、強姦罪の構成要件にあたる事実の認識がないため、故意が認められず強姦罪は成立しません。
(2)姦淫
姦淫とは性交と同義であり、男性器の女性器に対する一部挿入で既遂に達し、妊娠および射精の有無は問いません。
女性による強姦、男性への強姦には、たとえ性器の著しい損傷があったとしても姦淫には当たらず、強姦罪は適用されません。
また、男性による淫具を用いた性暴力も強姦罪は適用されません。また、アナルセックスは、被害者が女性であっても強姦罪の適用範囲外である。